私の推しはカラアゲニスト
私は石田のオタクであり、いくちゃんこと生田絵梨花様のオタクであり、最近はさや香のオタクでもあるのだが、この三者の意外な共通点に気づいてしまった。
それが、「からあげ」である。
石田がベイカラの発売時、背番号にかけて「とってもジューシー(14)」と言い放ったのはご存知の通りである。
https://www.hamakei.com/headline/9795/
それだけに留まらず、健大(ケンタ)をケンタッキーに見立てた「KNT」タオルも発売されている。フライドチキンも広義のからあげと言えなくもない。
見せ算的には、石田見せベイカラ=14
となる。
見せ算は「数字を見せ合ってどう思うか」という演算なので、石田にベイカラを「見せ」した感想の「ジューシー(14)」が眼になる。
ただしベイカラは季節ごとに新しい味が出るため、味によって石田の感想が変われば当然「眼」も変わる点には注意したい。
いくちゃんとからあげの関係については説明するまでもないだろう。乃木坂46在籍時にまちゅと「からあげ姉妹」というユニットを結成し、ベストカラアゲニストに選出されているのだから。
料理が苦手(IH事件)であるのにも関わらず「からあげはピッと揚げるだけ」と豪語した逸話を持つ。
個人PVでからあげラップを披露し実際からあげ作りに挑むも、何故かお酢を入れていた。
ちなみにいくちゃんの料理はその後かなり上達しているのでぜひリンクの動画を見てほしい。
https://youtu.be/9_OEe_QXdbw?si=KllkJ-9f63kG7KRF
そしてさや香。2021年M-1グランプリ敗者復活戦で披露した「からあげ4」は伝説と化している。
昨年のオールザッツ漫才決勝では石井たっての希望でからあげ4を披露した。
2024年には「からあげ狼」「ワードからあげ4」といったからあげ4にまつわるゲームも誕生しており、からあげとさや香の蜜月を迎えていると言っても過言ではない。
https://youtu.be/3S8F0RDUKlk?si=wbgOSiooM3qRIZdx
10月〜11月がベストカラアゲニストのノミネート受付期間のようなので、強い気持ちで推薦する。
おわり!!!
さや香のコント大好きライブ備忘録
タイトル通り個人的な備忘録です(人物名は敬称略)。
ノンスタ石田との対談動画などを含め、今年はコントに力を入れると新山が発言していたので、今回のライブはかなり期待値が高かった。
渋谷の街にビビり散らかしながらなんとか無限大ホールに到着したのは良いが、キレイめファッションに身を包んだ若い女性だらけだったので、さや香のパーカーを着たオタク丸出しの私は浮きまくっていたと思う。
立ち見のお客さんもいるくらいの盛況ぶりでさや香は人気なのだなあとホクホクしていたけど、いざ始まってみるとちょっと違うのかも知れないと思った。
①さや香のネズミ講のネタ。無限大ホールにビビり過ぎて緊張していたのでなかなか笑うスイッチが入らなかった。
高校時代はエースピッチャーだった男がネズミ講を始めるもなかなか上手くいかず……というストーリーは、ドラフトで指名漏れした選手が実際にそういう人生を歩む可能性があるのか、という切なさが勝ってしまった。これは野球ファン故かも知れない。
ただ、そこまで感情移入してしまったのはさや香の演技力によるところでもあると思う。
②スクールゾーン。YouTubeでも少しネタを見たことがあるが、俵山さんの演じる女の子は「いるよなこういう子」と思わせてくれるリアリティがある。
今回は正直なところ若い子向けのネタだと感じた。「肺が痛い!」の畳み掛けで爆発的にウケていた。あまりのウケ具合にスクールゾーンのファンの方が多いのか?と思ってしまうくらいだった。
③さや香のトマトパスタのネタ。ヤクザがトマトを道の駅に買いに来るという設定で、最初から面白かった。トマトパスタが鍵を握り過ぎていて最後の方はとんでもない展開になっていた。もう1本の上方バレエと甲乙つけ難いくらい笑ったが個人的に「トマト」を連呼してくれるのが嬉しかったのでこのネタが1番ということにする。
④やさしいズ。好きな女の子のリコーダーを舐めるという設定。タイ演じる女の子のビジュアルはなかなかインパクトがあった。気持ち悪いだけで終わらず、どんでん返しがありハッピーエンドなのもよかった。
⑤さや香の上方バレエ。石井が真顔でバレエダンスをしてるだけで正直笑えるが、新山のキャラがヤバすぎた。あんな人が本当にいたら腹が立つと思うけど、表情やセリフ回しで笑ってしまう。静かにキレている石井との温度差が余計に笑いを誘っていた。「上方バレエ」というワードを免罪符に滅茶苦茶している。我々観客も新山の共犯にされた。
⑥レインボー。歌舞伎町のコンビニバイトという設定。ジャンボ演じる店長が愛すべきキャラクターで、盛り上がるし楽しいコントだった。ラストを飾るにふさわしいと思う。
コーナーのワードからあげ4がめちゃくちゃ面白かった。ひらがなが書かれたカードを1人1枚ずつ引き、その中の何文字か(重複あり)を使って4字の言葉を作るというルール。
からあげ4を生でようやく見られて嬉しかった。不思議と生で見る方が面白い。その直後のジャンボの「からあげたべたい!!!」にはビックリした。ただの食いしん坊だった。
石井がいきなり「なのにな」で決めていたのはさすが。
なかなかルールを理解できなかったスクールゾーン橋本渾身の「げじげじ4」も良かった。
ぜひ商品化してほしい。
残念ながら次回の7月は行けないが、またどこかでさや香のコントを見たい。
無限大ホールのお客さんの目がガチ過ぎて怖いのだけはしばらく慣れそうに無いけど、今月また行く予定なので頑張る。
野球とアイドルのオタク、さや香を観に行く
私は野球とアイドルの現場以外は基本家にいるオタクなので、長めの休暇を与えられてもヒマな日が大半である。
そこで今回は、M-1グランプリ2022あたりからうっすらと興味を持っていたさや香の動画を好きなだけ見てみることにした。(厳密に言えば「見せ算」ありきでM-12023決勝を目指していたと知ったのが興味を深めたきっかけではあるが、そこの厳密さを正直誰も求めてないことに気づいた。)
その結果、あっさりとさや香沼に落ちてしまった。片足を突っ込んでいる状態で自らハマりに行った感は否めないが。
さや香の二人の関係性は非常に興味深い。不仲不仲と言われているようだけど信頼関係はありそうなので、ビジネスパートナーといったところか。だが雑誌のインタビューでは二人ともお笑いの現場を「仕事」とは捉えていないと語っているので、「ビジネス」上の付き合いという捉え方も違うのかも知れない。とにかく、深堀りしたくなる魅力がある。
https://www.ch-files.net/hm2024_sayaka/
キャラクターはかなり違いそうだが、二人ともお笑いを心から楽しんで情熱を注いでいるという点は共通しているようなので、見ている方向は同じなのだろう。そうでなければあんなにネタが面白くなるはずがない。
そう!!動画を漁りまくって気づいたのだが、さや香はとにかくネタが面白すぎる。少なくとも私はめちゃくちゃ笑った。
民泊や似顔絵、M12023のホームステイは何回見ても笑えるし、見せ算は段々クセになってくる。さや香視点の見せ算も良かった。途中で「シーッ」と言われる石井さんの気持ちになれる。
https://youtu.be/kjzWlG8wEcA?si=L4NZjmoMpvOEMaOF
次第に湧いてくるのが、「さや香の見たことが無いネタを見てみたい」という欲である。できればすぐにでも見たい。
動画を見まくったお陰で、さや香が東京に進出したことは知っていた。
劇場公演を探してみる。なんと明後日??ルミネtheよしもとでさや香を見られる???
行こうかなあ……?
「じゃないねん!強い気持ちで行くねん!」
と脳内の新山さんが訴えかけてくる。
オタク特有のスピード感で気がついたらチケットを買っていた。買ったということは、明後日にはもうルミネtheよしもとにいるということである。怖すぎる。
ド平日の13時半開場、14時開演というスケジュール。ファン層が謎すぎる。一体どんな人たちをターゲットにしているのだろうか。
野球だと平日は基本ナイターだから、仕事終わりの人たち(アクティブサラリーマン層)も来られるようにという意図が分かりやすい。アイドルオタクはまあアイドルオタクである。
それに対して、ド平日の真っ昼間に劇場公演を見に行く時間があるのはどんな人たちなのだろう?
自分の大学時代を振り返ると1限の次が5限なんてこともあったので、大学生なんかは来やすいかも知れない。
大学生ばっかりの中に社会人の初心者オタクが紛れ込むという図はなかなか厳しいものがある。
そうならないことを祈りつつ迎えた当日。
「新宿駅は迷う」という前提のもと、早めの電車に乗った。だがJRの南口からルミネ2はかなり近かったので、全然迷わなかった。
6階の無印良品の奥にある階段で7階の劇場に上がるようだ。道に迷わなかったせいで着くのが早すぎてしまった。なんと、まだ開いていなかった!!これはだいぶ恥ずかしい。試合開始が18時なら16時に開門する横浜スタジアムとは勝手が違っていた!
仕方ないので一生名前を覚えられなそうなお洒落カフェで腹ごしらえをした。パスタが美味しかった。さすがルミネである(?)。
開場時間が迫ってきたので劇場に移動。
入ってすぐにグッズショップがあり、色んな芸人さんのグッズが並んでいた。さや香の前髪クリップがすぐ目に入ったが、学生っぽい女の子二人が一生懸命推しの芸人さんのクリップを探しているところに入って迷いなくさや香を取る勇気は無かった(時間を置いてからすぐ取ったけど)。
上京してまだ日が浅いからか、さや香のグッズ自体はあまり置いていなかったが、ステッカーが売り切れているのは人気ゆえだろう。買えなかったのに誇らしい気持ちになった。そのかわりオンラインショップで売り切れていた免許返納の缶を買うことが出来たので満足(写真左)。

前置きが長くなったが、ようやく会場に入るところまで来た。
席は前の方の一番左端。なぜか私の周りはおばあちゃんだらけである。おじいちゃんも混ざっていた。どうやら太極拳教室の団体のようだ。確かにお年寄りは平日の昼間にも来られるなあと納得した。他の席を見渡すと圧倒的に女性が多く、ちらほらカップルや親子もいた。大学生だらけという訳ではなさそうだが、太極拳教室に混ざってしまったのは気まずいので、なるべく気配を消すことにした。
お笑い初心者ゆえネタの前に前説があることも知らなかったし、江戸ベルトさんも知らなくて申し訳なかったが、面白かった。終わってから調べたところNSC首席だそうである。スーパーかつさんがちょっとパンサー尾形に似ていた(坊主だから?)。キタムラタクローさんの名前を聞いてヤクルトの北村拓己を思い浮かべたのは私だけかも知れない。前説のお陰で太極拳団体が群馬から来たとわかった。
会場が暗転し、いよいよネタが始まる。
トップバッターは……なんと、さや香。
いきなり大本命が来てしまった!!!!全く心の準備が出来ていないのだが。
出囃子の山本彩「愛と悲しみの時差」※が流れ(良い曲!!)、
※乃木オタ的補足をすると、作曲・編曲の若田部誠さんは乃木坂の曲にも携わっている。バレッタ、サヨナラの意味など
遂に!!生の!!さや香が!!出てきた!!
ウワァ〜〜〜〜〜〜!!!!(心の声です)
ビッックリするくらい近いんだが。
特に石井さんの顔がはっきりと見える。
「未来について考えてますか?」から昆虫食の話に。詳細は書かないけれど、「行きつけの昆虫食専門店で揉める石井さん」という字面だけで笑えるから凄い。
「行きつけ」の「昆虫食専門店」がある時点でヤバいのにそこで「揉める」ってどういうこと?となるのだが、石井さんが当然のような顔をして話すから笑ってしまう。そこに新山さんの躍動感と沈黙の緩急である。話す勢い(もはや圧)で笑わせてくるのもずるいし、途中に免許返納のネタを彷彿とさせる件まであって、ライトオタクの私も思わず歓喜してしまった。
恐ろしいことに、私を含めお客さんがず〜〜っと笑いっぱなしだった。笑わない瞬間が無い。隙が全く無いのである。涙が出るほど笑ったのはいつぶりだろうか。M-1ではトップバッターが不利なんて言われることもあるみたいだけど、今日のさや香ならトップバッターで優勝できると思う。私の中では常に優勝しているけど(?)。
出てた芸人さんそれぞれ面白かったので感想を書きたいけれど、今回は「さや香を観に行く」というタイトルにしたのでそろそろ終わりにしようと思う。
まとめとして、まずお笑いのファン層は野球ともアイドルとも全然違っていた。女性が多いのは驚きだった。太極拳のおじいちゃんおばあちゃんは例外かも知れない。
そして一番は舞台との距離。表情がよく見えるので、ネタが脳に入ってくる。しかも熱量がストレートに伝わってきて一体感が生まれるから、画面越しに見るより圧倒的に楽しめると思う。
ちなみに一体感という意味では乃木坂のアンダーライブも負けていないと思うけど、ちょっと種類が違うかな。
次は「さや香のコント大好きライブ」。ラジオでキングオブコントにも挑戦したいと言っていたし、どんなコントを見られるのか今から楽しみで仕方無い。強い気持ちで無限大ホールに行く。
石田健大選手のFA行使を受けて
久々の更新になってしまいました。
今でも過去の記事を読んで下さる方がいらっしゃること、大変有難く存じます。
感情のままに書いていくので読みづらい部分も多いかと思いますが、ご容赦くださいませ。
まずは、石田選手に感謝を。
今年、開幕投手に選ばれたときは本当に嬉しかった。優勝への第一歩が託された、昨年度の活躍が目に見える形で実を結んだ、と思えました。
2019年、中継ぎから先発に復帰後、「先発での勝利はやはり特別」だと語っていたのを今でも鮮明に覚えていますので、シーズンを通して先発で活躍されている姿を拝見できたのはファンとしても嬉しい限りでした。
数字上は4勝ですが、石田選手が先発して勝利した試合はもっと多い。チームにも貢献されたと思います。
宮崎フェニックスリーグで石田選手の投球を見ることができたのも、嬉しい思い出です。来シーズンの活躍が期待できる落ち着いた投球でした。
石田選手を応援することが心の支えになっています。本当にありがとうございます。
そんな今シーズンでしたが、昨年オフの契約更改から石田選手のFAが心の片隅で引っ掛かりをおぼえていました。
石田選手は、ずっと横浜にいてくれるのだろうか。
石田選手の人生だから、後悔の無い選択をして欲しい。少しでも長く、幸せな野球人生を送って欲しい。
その思いはずっと変わっていません。間違いなく本心です。
ただ、私は「石田選手のファン」であり、「横浜DeNAベイスターズのファン」でもあるのです。
どうしようもないくらいに。
だから、「ずっと横浜にいてほしい」と思ってしまう。
いや、正確には、
「横浜には石田が必要なんだ」と、石田選手自身がずっと感じられる状態であってほしい。
必要とされる場所で輝いてほしいけれど、
石田選手にとってその場所が横浜だったらいちばん嬉しい。
私だけではなく、石田選手を応援しているファンは石田選手の活躍が日々の糧になっています。石田選手の存在を必要としています。そして横浜には石田選手が必要だと思っています。「優勝しなきゃいけない」と語っていた石田選手が横浜の優勝には欠かせない存在だと思っています。
石田選手に届くはずも無いですが、とにかく今の思いを言葉にしたくて、久々に筆を取りました。
石田選手の幸せがファンの幸せです。
どうかこの先、幸せな野球人生を送れる選択になりますように。
石田を取り巻く「可哀想」について思うこと
湿っぽいタイトルで申し訳ないのですが。
私は、石田を「可哀想」だと思いたくない。
言いたいのはただそれだけです。
本当は先発したいのに今年も中継ぎで「可哀想」。火消しばっかりで「可哀想」。回跨ぎさせられて「可哀想」……。
色んな「可哀想」が取り巻いているなあ、と思います。
もちろん、石田が可哀想だという気持ちも、石田への愛情の一つであるのは間違いないと考えています。石田のために怒っているということが、その深さ、強さを証明していますよね。
でも、私は「可哀想」だと思いたくない。
それが何故か、というお話をさせてください。
そもそも私が石田のファンになったのは、「かわいそう」だと思ったからです。
防御率のわりになかなか勝ちがつかなくて、なんだか「かわいそう」なルーキーだな。
この「かわいそう」はたぶん「可哀想」ではなく「可愛そう」。放っておけないなあ、とか、来年はきっと活躍するから応援したいな、とか、そういうニュアンス。
個人的に「可愛そう」な人を推す傾向があるのは間違いないのですが、それはどこか寂しい感じがするとか、生き方が不器用とか、そういう人を放っておけなくなる、という種類の「可愛そう」であって、言葉を変えると「守りたい」とかそういう感じ。もっと気持ち悪い言葉で言えば庇護欲や母性本能をくすぐられる、そういう意味での「可愛そう」なんですよね(知らんがな)。
「かわいそう」という言葉がそもそも「可愛い」から成り立っているので、あながち間違いではないでしょう。「可愛そう」と「可愛い」は紙一重なのです。
「かわいそう」に「可哀想」という字が当てられるようになったのは、時代を経て"哀れみ"というニュアンスが強くなっていったからなのだそうです。
今の石田を取り巻く「かわいそう」は、「可愛そう」ではなく「可哀想」なんだと思います。
でも、哀れみや同情って、弱い立場とか、つらい状況の人に対して抱く感情ではないのか?今の石田って、そういう「可哀想」な人なのだろうか?という疑問を抱いてしまうのです。
たとえば、"本当は先発したいのに今年も中継ぎで「可哀想」"なんかは特に、石田を「可哀想」な人だと決めつけている、勝手にそういう枠におさめている、そんなふうに思えてなりません。
今の石田をちゃんと見て欲しい。
石田が嫌々中継ぎをやっているように見えますか?そんな気持ちの選手が窮地を救えると思いますか?
「優勝したい」という選手は数多くいるが、「優勝しなきゃマズい」と危機感をもって語る選手はあまりいない。ましてや1998年以来20年以上リーグ優勝できていない横浜DeNAベイスターズの選手であればなおさらだ。
しかし、石田健大は真剣な表情で言うのだ。
「今年じゃないかなとは思っているんです。今シーズン獲れなかったら、逆にマズいと思うんですよ」
DeNAを優勝に導くは石田健大か。頼れる投手の今季にかける決意。 - プロ野球 - Number Web - ナンバー
「任されたポジションで結果を出すことしか考えていません。どのポジションでも自分の力を出し切り、チームの勝利に貢献できる投球をするだけです」
DeNA石田は中継ぎで開幕へ、ラミレス監督が明言 - プロ野球 : 日刊スポーツ
チームの勝利のためなら、ポジションは関係ない。任されたポジションで全力を尽くす。
本人がそう言っているのに、ファンだけでなく解説者まで「先発でもおかしくないんですけどねえ」とか「先発したいんじゃないんですかねえ」とか言い出す始末……。
石田は先発でも活躍できる。
そう思ってもらえるということはそれだけ、石田の能力が評価されているのだと思います。だからファンとして嬉しい気持ちもあるんです。
でも、今の石田は先発じゃない。
中継ぎとして、全力を尽くしている。
ならば、中継ぎとしての活躍を評価すべきではないか。
石田の活躍は数字としてもちゃんと残っていますので、リンクを貼っておきます。
石田 健大(横浜DeNAベイスターズ) | 個人年度別成績 | NPB.jp 日本野球機構
- nf3 - Baseball Data House DeNA - 投手成績 14 石田健大 -
もしかしたら今後チーム事情が変わって、石田が先発すべきタイミングが来るかも知れません。でもそれは「もしも」の話であって、「もしも」の話をすることにさして意味を感じないのです。
それに、そのときが来たとしても石田はきっと言うでしょう。
「任されたポジションで結果を出すことしか考えていません。どのポジションでも自分の力を出し切り、チームの勝利に貢献できる投球をするだけです」と。
石田は、決して「可哀想」なんかじゃない。
以上、オタクの妄言でした。
すべてが今になる
先発・石田健大が見たい。
そう思い始めたのはいつからだろう。
言葉にしようと決めたのは5月の頭だったけれど、気持ちはもっとずっと前からあったような気がする。
「石田は中継ぎの方が向いてる」とか「ファンが何でそんなに先発にこだわるんだ」っていう人もいた。そういう人たちの意見を目にすると、自分は間違ってるんじゃないか、身勝手なファンなんじゃないか、という気持ちになってしまうことも、正直何度もあった。
それでも私は先発・石田健大が見たかった。
石田が"先発をやりたい"と言っていたから。
実際のところ、ただそれだけのことだったのだと思う。
やりたいことをやりたいと言うのは、簡単なようで難しい。自分のやりたいことが何なのか分からない人、やりたいことを諦めた人、あるいはやりたいことと向いていることが違う人。世の中はそんな人だらけだ。
石田にだって別の選択肢があったかも知れない。中継ぎが向いているのではないかと言われ、そう言われるだけの成績を残しているのなら、先発への想いを捨てて中継ぎに転向するという道を選び取ろうと思えばできたはずだ。実際、チーム内にはルーキーから守護神として活躍する同期の山﨑、「球界一のリリーバーになりたい」と中継ぎに活路を見出だした砂田、リリーフに転向したことで見事な復活を果たした三嶋、国吉のような選手もいるのだから。
でも、石田はそれをしなかった。
中継ぎというポジションを与えられてなお、先発への熱を静かに燃やし続けた。
私はそこに人間・石田健大を見た気がした。
強い人だ、と思った。
プロ野球は夢のある世界だけれど、結果を残さなければ生きていけない厳しさもある。
そういう世界で自分が選んだ道を進みたいと言えるのは、そう言えるだけの覚悟があるのだろう。
ならば、見届けたい。石田の望む未来を、この目で見てみたい。
大袈裟かも知れないけれど、こうして"先発・石田健大"は私の夢になった。
あるいは、叶わなかった自分の夢をどこかで石田に託していたのかも知れない。
「なんでもいいから1つだけ1番になれることを見つけてください」
プロ入りが決まったとき、石田は母校の小学校でこう語ったという。
真っ白な輝かしい未来が待ち受けている子どもたちに向けられた言葉は、大人になってしまった今の私にとってあまりにも重たく、鉛のように胸の奥に沈んでいった。1番になれることなんて私には何ひとつ無いから。
だからせめて、石田に夢を見たいと思った。
石田の中の"1番"は、たぶん先発で輝くこと。
そのために石田はどんな進化を遂げるのだろう。
・ベース盤の上で伸びる球の習得
・スライダーの使い方
・新たな武器としてのカーブ
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シーズン前に取り組んでいた課題はこんなところだった。
ストレートに関しては「球は速くなっても打たれる球は打たれますし、そのためには何がいるのかを考えると、コントロールやバッターの手元で伸びる球が必要だと思う。」との発言があったので、今年はあまりスピードにはこだわらないのかな、と思っていた。
実際、怪我が治り中継ぎとして一軍に復帰してからも、しばらくは昨年と異なり150キロを超えることはなかった。
だから、6月19日の石田には本当に驚かされた。
150キロを超えるストレートで面白いように空振りを奪っていく姿に、全身の血が沸き立った。ゾクゾクした。
明らかにその日の石田は何かが違っていた。
その「何か」の答えは、後にFORREALで明かされることとなる。
石田はこの日、これまでにない手応えを感じていたという。
「いい攻めはできていたと思います。インコースを突けなかったことや、スライダーの前のボールで決着をつけられなかったことは、打たれてから見えてきた課題でもある。1点は取られてしまいましたけど、一球一球、しっかり考えながら投げることができた対戦だったのかなとは思います」
木塚コーチの目にもそれは明らかだった。
「(ストレートに)いままで見たことがないような強さがあった。それに、意思がこもったボールだったように、ぼくには感じられた。ひいき目もあるのかもしれないけど、本当に魂がこもっていたと思う。」
「ピンチを抑えたからじゃなくて。狙って三振が取れた、意思を込めた1球で自分が考えるアウトの取り方ができたからこそ(グラブを叩くしぐさが)出るんだと思う。あれはもう、ぼくもゾクゾクっとする。ああいうのを見ると(中継ぎをやって)マイナスじゃなかったなっていうのはすごく感じますね」
「背番号14が立つべき場所は。」「FOR REAL-in progress-」 | 横浜DeNAベイスターズ
"意思がこもったボール"。
これが、「何か」の正体なのだと思う。
7月に入ると石田は2日、4日と二度もヒーローに輝く。特に4日は3イニング無失点の好投を魅せ、先発復帰への足掛かりを作った。
そして、7月19日午後5時15分。

石田が先発に復帰する。
10日に抹消された時点で分かっていたはずだった。だが人間とは不思議なもので、現実が近づくにつれその大きさを受け止めることができなくなっていた。
嬉しい。でも怖い。
夢が叶うとは、そういうことなのだろう。
私にも将来の夢みたいなものを抱いていた頃があった。でもそれは経済的に不安定であるとか、安定した職業に就いてからでも遅くない、といった理由で周囲に反対されてしまった。周囲の反対を押しきれるほど私は強い人間ではなかったし、結局のところそこまでの夢でもなかったのだと今となっては思う。
それ以来は自分にあまり期待していないし、何かを強く望んだこともなかった。
だから、石田の先発復帰に懸ける想いは本当に特別だった。
本当に気持ち悪いな、と自分でも思う。
だけど、何かを望んで、それが叶うとき、どんな気持ちになるのか知りたかった。
一瞬たりとも見逃したくなかった。
そんな重すぎる感情を抱いた私とは反対に、試合前の石田の表情はとても穏やかだった。
久々の先発のマウンドを楽しもうとしている、そんなふうにも見えた。
私も次第にワクワクしてきた。
先発復帰のマウンドで石田は、どんなピッチングを魅せてくれるのだろう。

期待通り、いや、それ以上に、石田はあまりにも良かった。
初回からストレートは150キロを超え、変化球にはキレがあった。
3イニングを完璧に抑えた石田は、星みたいだった。
命を燃やしながら、明るく大きく輝く星。
苦しんだ過去も、中継ぎの経験も、全てをエネルギーにして燃やしているようだった。
そんな感想を持ったのは登場曲の歌詞に影響されたところもあるかも知れない。
“Tonight,
we are young
So let’s set the world on fire
We can burn brighter than the sun”We Are Young (Fun ft.Janelle Monae)より
後から石田が「いつ、つぶれてもいいと思っていた」という記事を読んで、納得した。
DeNA石田463日ぶり先発白星…いつもと違う - プロ野球 : 日刊スポーツ
このまま燃え尽きてしまうのではないかと思わせるような、命を削っているかのような、そんなピッチングに思えた。

「終盤の1アウト、ランナーがいるところでの1アウトが難しい。1球に対して意思を持ちなさい。どういうアウトを取るのか、どういう空振りを取るのか、どういうファウルを取るのか。先発の時の倍、3倍、球に意思を込めなさい。それが絶対に、お前の財産になるから」
という木塚コーチの言葉をふと思い出した。
意思のこもった、魂のこもったボール。
命を削っているように感じられたのは一球一球に魂がこもっていたからなのかも知れない。
「リリーフでは1イニング、1人に投げるために毎日調整し、全球全力で投げていた。(先発のとき)そういう気持ちがなかった。初回から最後まで全力で腕を振って投げていけたらいいかなと思います」
中継ぎの経験が、バッターとの向き合い方、アウトの取り方を見つめ直すきっかけとなって、意思のあるボールという大きな財産を石田に与えてくれたのだ。
元を辿れば、昨年の不調が無かったら石田が中継ぎにまわることも無かったかも知れない。
中継ぎの経験が無ければ、意思のあるボールを投げることは出来なかったかも知れない。
そうやって、すべてが今の石田に繋がっているのだ。そのすべてを糧にして、いま石田は投げている。
5回表チェンジアップで藤井を空振り三振に打ち取ると、石田はウイング席上段からの肉眼でもはっきりと分かるほど、大きく強くグラブを叩いた。
その仕草こそ、意思のこもったボールを投げられた何よりの証拠なのだと思う。
だから、本当に勝って良かった。
抑えの山﨑が最後のバッターを打ち取った瞬間、涙が溢れだした。
先発としては463日ぶりの勝利。ずっとこの日を待ち望んでいた。
「最高に嬉しいです」

その一言で充分だった。
石田を応援してきて良かった。
石田に夢を見て良かった。
心の底からそう思えた。
そんな気持ちにさせてくれる野球選手に出会えて、私は本当に幸せだと思う。
石田ありがとう。
これからもずっと応援しています。
先発・石田健大
「先発をやりたい」――石田は、ことあるごとにそれを口にする。
昨年末の契約更改では球団幹部に「先発をやらせてください」と懇願したというのだから、その気持ちがかなり強いものであることに間違いはないだろう。
しかしながら、今の石田に与えられたポジションは“中継ぎ”である。中継ぎの重要性は理解しているし、リリーフでしか味わうことのできない感覚にやりがいも感じている。それが今の自分に求められている役割だということも。それでもなお、「先発でやっていくことがいちばん」だと石田は言う。
石田がそこまで先発にこだわり続ける理由はなにか。
2018年8月28日。そのヒントがこの日にあるのではないかと私は考えている。
石田は8月15日に先発したものの6回5失点。三度目の登録抹消を経て、この日中継ぎとして一軍に復帰することとなる。
試合は1回にソトのホームランで先制、2回に嶺井のタイムリーで2-0とリードを広げるも、先発平良が4回5回と中日打線に捕まり同点。これ以上の失点は許されない――そんな張りつめた空気で迎えた6回表。横浜スタジアムにアポロが鳴り響く。
その瞬間のスタジアムに渦巻いた熱狂がすべてを物語っていたように感じる。“エース”と呼ばれた男の帰還を、誰もが待ちわびていたのだ。ベイスターズには石田の力が必要なのだと信じ続けたファンの姿がそこにはあった。「石田、待ってたぞ」「がんばれ」リリーフカーに乗った石田の背にあちらこちらから声援が降り注いだ。
そんなファンの期待に応えるかのように、石田は完璧なピッチングを魅せる。前の打席でタイムリーを放った福田を三振に打ち取ると、後続の松井、ガルシアも連続三振。7回も平田をサードゴロ、京田をセンターフライ、大島を空振り三振に打ち取る。150キロに迫る力強いストレートと、キレのある変化球。圧巻だった。
「流れ」というものがあるとすれば、石田の気迫溢れるピッチングがチームに良い流れを引き寄せたのではないだろうか。7回裏2アウトの場面で嶺井にソロホームランが飛び出し勝ち越しに成功、その後8回裏にソトの2ランホームランで追加点。ベイスターズが見事勝利を収めた。それは同時に石田に勝ち星がついたことをも意味する。リリーフとしては2勝目、シーズンではようやく3勝目。石田はお立ち台でほっとしたような笑みを浮かべていた。「投げることが幸せ」という言葉通り、横浜スタジアムのマウンドで投げられること、そしてようやく掴んだ勝利の喜びを噛みしめているようにも映った。
この日の勝利を石田は後に「今までの1勝でいちばん嬉しかった」と語る。「何度も同じような光景は目にしているのに、なにかあのときはすごく違ったというか」「今振り返ってみるとそのくらい重い1勝だった」。(FORREAL2019特典映像より)
それだけ、石田は勝利というものを欲していたのだと思う。先発として、エースとして、勝ち星を積み重ねていく。それが石田にとっての喜びなのではないだろうか。高校、大学、そしてプロに入ってからも、石田の中には確かに“エース”としての自覚と矜持があるのだ。
同時に、石田は感謝を忘れない人でもある。中継ぎを経験したことで、自分が今までいかにリリーフ陣に助けられてきたかを実感したのだという。それだけでなく先発で結果を出せないなか中継ぎとして一軍で投げるチャンスを与えてくれた首脳陣、苦しいなかでも声援を送り続けたファンへの感謝もたびたび口にしている。“エース”としてきちんと試合を作ること、そして勝つこと。それが石田なりの恩返しなのではないだろうか。
今の石田に話を戻そう。昨シーズン終了後、石田はまず「良いときの状態に戻す」ことから始めようとしていたのだが、ここでいう「良いとき」とは2016年(特に月間MVPを受賞した5月)を指す。2016年5月は意外にもストレートの最速が144キロ程度でそれほど速いわけではない。それでも打たれなかったのは“キレ”と“ノビ”があったからだろう。今年石田が目指しているのもおそらくそこで、中継ぎ登板ながら未だに150キロを超える球を投げていない。しかしストレートの被打率は.214、被安打数3、被本塁打0と、昨年に比べてかなり改善されている(昨年は被打率.299、被安打数49、被本塁打10)。ストレートだけではない。これまでいわゆる見せ球のような使い方をしてきたカーブが決め球になったり、左バッター中心に投げていたスライダーを右バッターにも投げてみたりと、「良いとき」に戻るだけではない進化を石田は着実に遂げている。そしてその進化はいつか訪れる、先発として、“エース”としての勝利のためにあるのだ。
その日がいつ訪れるのか、あるいは訪れないのかはわからない。それでも信じて待ち続けようと思う。
私は、先発・石田健大が見たい。