トマトのブログ

好きなものは好きだと開き直った結果がこれです

石田健大選手のかわいさを真面目に語る 前編

あけましておめでとうございます!

遅くなりましたが、
石田健大選手ご結婚本当に本当におめでとうございます!!!
涙が出るほど嬉しいです。正直なところ、自分が結婚してもこんなには喜べないんじゃないかと思います。
末永くお幸せに……!!
石田選手の益々のご活躍をお祈り申し上げます。



以前から感じていたんですが、石田ファンの方って石田選手を「かわいい」と思っていらっしゃる方が多い気がするんですよね。結婚報道の反応を見ても圧倒的に祝福の声が多かったような……。
これって、実はすごいことなのではないかと思うのです。


そこで今回、私たちが石田選手を「かわいい」と思ってしまう理由を真剣に考えてみることにしました。
あくまで私の個人的な見解に過ぎませんので、流し読み程度にお付き合い頂けますと幸いです。




そもそも、「かわいい」とは何なのでしょうか?


1 小さいもの、弱いものなどに心引かれる気持ちをいだくさま。
㋐愛情をもって大事にしてやりたい気持ちを覚えるさま。愛すべきである。「―・い孫たち」「出来の悪い子ほど―・い」「誰だって自分の身が一番―・い」
㋑いかにも幼く、邪気のないようすで、人の心をひきつけるさま。あどけなく愛らしい。「えくぼが―・い」「―・い声」


辞書的な意味はこういった感じですが、どうでしょうか?
石田選手は小さくも弱くもないですよね、プロ野球選手ですし。
いわゆる可愛い系男子のような、中性的で幼いルックスでもありません(童顔は童顔ですが)。

ただ、ちょっと引っ掛かるところがあるんです。

「愛情をもって大事にしてやりたい気持ちを覚える」

……これって、まさしくファン心理だと思いませんか?

大事にしたいと言うと大袈裟に聞こえるかも知れませんが、自分の応援している選手の調子が悪いと胃が痛くなるほど心配したり、反対に活躍すると自分のことように喜んだりしますよね?

そういうことです。

私たちは、「かわいい」という言葉を使って「石田選手を大事にしたい」という決意表明をしていたのです。恐ろしいですね。

では石田選手の何が私たちをそうさせてしまうのでしょうか。

■投球スタイル

1つは石田選手の投球スタイルにあると思います。

投げ方がかわいいというような意味ではありません。
今の投手スタイルが完成されるまでの過程を知ることはそのまま、石田選手の人となりを知ることと同じではないかと思うのです。
そしてそれを知ってからは石田選手の投じる一球一球の重みを感じられるはずです。

そこで石田選手の投球スタイルをポイントに分けて見ていきたいと思います。(参考文献が多いので最後にまとめて掲載します)

インコースのストレート

石田選手と言えば右打者の内角に投げ込むストレート。石田選手本人も「僕の生命線」と語っています。
しかし左投手にとって重要な球であると同時に、かなり勇気が必要なのも事実です。石田選手はこの球をどのように習得したのでしょうか。

石田選手が硬式野球を始めたのは中学生から。幼い頃から右バッターのインコースにクロスに入るボールの重要性を説かれていたこともあり、既に投げることを意識していたようです。

本格的に練習を始めたのは高校時代。インコース沿いのベースの角にバットを立て、それに当てるというものでした。「遊び感覚なんですけど、最初はバッターがいない方が投げやすいというのもありますし、バッターがいなくても体に感覚を覚えさせることはできるので、結構やってい」たそうです。
この球のお陰で多少通用していたものの、思い通りのコースに投げても打たれてしまうケースがあり、そこでまた意識を改め練習を繰り返すことで徐々に質が上がっていきました。

大学時代には日本代表に選出され、東京ヤクルトスワローズ二軍との強化試合に先発。3回3安打無失点と好投します。この試合で石田選手がプロでも通用すると手応えを感じたのも「インコースの真っ直ぐでした」。カットされたり、プロのストライクゾーンの狭さに苦しんだりもしましたが、きちんとコースに投げるとプロ相手でも決まるという経験は石田選手にとって自信に繋がったようです。

プロ入り後のインタビュー記事では「インコースは僕の生命線。これがなければ僕はこの世界を辞めなければいけない。それぐらいに思い入れがある“一番”のボールです」と語っているほど、石田選手の根幹を成すものとなったのでした。

流れを分かりやすくするには次のコントロールから書くべきだったと思うんですが、このインコースのストレートは石田選手の人柄を語る上でも重要な要素になってくるので、最初にお話しさせて頂きました。
インコースのストレートを投げるには技術だけではなく気の強さも必要なのです。逆に言えば、弱気になっているときには投げにくいのかも知れません。2018年シーズンの石田選手はしばしば「変化球でかわす投球をしている」と指摘されることがありましたが、精神面の影響も大きかったのだと思います。
中継ぎの経験なども経て自信を取り戻したことでしょうし、2019年の石田選手には強気なピッチングを期待したいですね。

②コントロール

インコースのストレートを投げるためにはコースに投げ分けるコントロールの良さが必要です。
石田選手がコントロールを重視するようになったのは高校時代から。特別球速が速かったわけではない一方で、ストレート以外の球種もきちんとコントロールできていたことが大きかったようです。

コントロールが向上したきっかけは、例えば高めにボールがいってしまった時に「なぜ高めにいったのか」という理由を「あ、今は体が突っ込んだからだ」などと感覚で分かるようになったこと。

その感覚を得るために石田選手はどのような練習をしたのでしょうか。

それはまず、バランスよく身体の動きを自分自身で把握すること。「そこが分かっていないと思い通りには投げられない」と石田選手は語っています。
これはキャッチャーの構えたミットに意識を集中する以前の問題で、ボールを持たずに取り組む練習によって身につけることができるそうです。

具体的にはシャドーピッチング、ラケット振り、映像確認など。シャドーピッチングでフォームのバランスやリリースポイントの「感覚」を養い、映像で確認を行う。その繰り返しです。ラケットをシャドーピッチングに取り入れたのはタオルよりも風の抵抗を受けないぶん腕が振れている感覚を得やすく、「手首を返す」作業が加わるから。

決められた練習をただこなすのではなく、何を意識するかを明確にした上で、さらに自分なりの工夫をしていたんですよね。

「特に学生の頃は監督やコーチに言われた通りのことをしないと、試合に出させてもらえないとか、メンバーに入れないと考えている選手がいるかもしれません。でもそれだけじゃないと。自分がいいと思えるもの、自分に合っていると思うことを中心に取り組むように後輩たちにもよく言っています。」


石田選手のこの言葉は、筒香選手が球界に抱いている危機感にも通じるものがあるように思います(詳しくは下記の記事に書かれていますので割愛します)。
DeNAの筒香が日本球界に訴えた強烈な危機感 | スポーツ | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

誰もが石田選手や筒香選手のように指導者の指示を鵜呑みにせず自分で判断できるというわけではありませんから、指導者のあり方から見直す時が来ているのではないでしょうか。

③腕の振り

石田選手の試合後の談話等でよく出てくるのが「腕を振る」という言葉。
腕の振りを速くすることで球速アップに繋がるというのが一般的ですが、石田選手の場合はそうではありません。
力任せに100%で投げるのは「力む」ことであって、「腕を振る」こととは違うと言います。

「僕の言う『腕を振る』は80%の力です。ただ、どの球種も全て80%の力になるようにする。」
「僕や今永のようなタイプはスッと力を抜いて、80%の力でリリース時にバチン!と前で投げるイメージの方が、ボールの回転数も上がってベース盤の上で伸びるんじゃないかなと。」

これだけでは少し分かりにくいので、石田選手が参考にしている杉内俊哉(元)選手の言葉を引用します。

「フォームについて“ゆったり”という意識はしていませんが、『脱力』を心掛けてフォームを作ってきました。究極を言えば、キャッチボールの感覚。(中略)特に上半身には投球動作の途中で力を入れず、リリースの瞬間にすべての力を解放してやるのが理想。(中略)セットに入ったときがゼロで、足を上げ始めて1,2,3…という具合に徐々に力を入れていき、リリースで10を迎えているイメージ」

1位 巨人・杉内俊哉 球界を代表する左腕の“脱力感” - 野球:週刊ベースボールONLINE

簡単に言ってしまえば、リリースまでは力を抜く、ということですよね。

しかしながらプロ野球選手全員がこのリリースまで脱力する投げ方をしているわけではありません。
石田選手はなぜそこまでこだわるのでしょうか?

それは「リリースポイントを変えない」ためです。

普通に投げると、ストレートに比べて変化球の腕の振りはどうしても遅くなったり横になったりと微妙な違いが生じます。当然、リリースポイントも変わります。そうすると打者に変化球を投げることがバレてしまうのです。

「個人的には、まっすぐより変化球の方が強く腕を振っているぐらいのイメージです。バッターと対して重要なのは『どれだけまっすぐに見せられるか』。変化球を投げる時にちょっとでも『まっすぐだ』と思わせることができれば勝ちだと思っています。」


つまり、100%の力で投げるとストレートと変化球で腕の振りに差が生じてしまうので、「どの球種も全て80%の力になるようにする」ということなんですよね。

では、石田選手はこれをどのような練習で身につけたのでしょうか。
それは先述のシャドーピッチングやラケット振りです。「まっすぐでも変化球でも同じリリースポイントで絶対に投げる」とまず決めて、スライダーの振りや変化球の投げ方を組み入れます。実際にボールを投げたときに最初はストライクが入らなくても気にしない。「練習を続けるうちに決まったリリースポイントでボールを切ったり抜いたりした方が勝手にストライクにいくようになるはず」と石田選手は語っています。

「腕を振る」というシンプルな言葉がこんなにも奥深いとは驚きでした。
常に意識しているからこそ自然と口に出るのだと思います。今後のインタビューにも注目していきたいですね。

追記:一般的な「腕の振り」が何なのかを分かりやすく説明しているコラムを見つけたのでリンクを貼っておきます。(2019.2.2)
少しでも速いボールを投げるには?【前編】/元阪神・藪恵壹に聞く - 野球:週刊ベースボールONLINE

④テイクバック

石田選手に対する評価として、「和田っぽい」という声が上がることがあります。
その理由のひとつが、「テイクバックの小ささ」です。
「腕の振り」の話とも繋がってくるんですが、テイクバックを小さくすることで「どのタイミングで球が出てくるか見づらくなる」、つまりリリースポイントが分かりにくくなるのです。

和田毅投手は、

「テイクバックが小さい上に打者から球の出所が見づらく、球持ちが良い。最大限にホームベース寄りのリリースポイントから放たれる直球はスピンが利いてノビが生まれ、球速表示以上に感じる。結果的に空振りが生まれる」
165キロ大谷に肉薄 ホークス和田の"遅くて速い直球"がスゴイ | Full-count | フルカウント ―野球・MLBの総合コラムサイト― - (2)

と評されています。
石田選手にとっても「ずっと理想にしてきた投球フォーム」で、大学時代から参考にしているとのこと。

ただ、石田選手は最初からテイクバックを小さくしようと思っていたわけではありません。
自己最速の150キロをマークした大学2年はスピードを追い求めていて、春リーグの慶大3回戦では9回1失点の好投を見せるなど結果も残していました。
ところが3年で大学日本代表に選ばれ、現カープの大瀬良大地投手や九里亜蓮投手とキャッチボールをしていると「テイクバックが大きい」と指摘されたのです。
これがきっかけでフォームを見直すことになります。
最初はなかなか上手くいかず、球速は落ち球威もなくなってしまいましたが、プロを目指すならスピード以上にコントロールと球質の方が重要になると聞いていたこともあり改良を続けます。
その結果、球速は落ちたもののコントロールは良くなり、バッターがタイミングをずらされて打ちにくそうにしているのがわかるまでになりました。

プロに入ってからも試行錯誤は続いていて、2016年の交流戦(6月6日)では和田投手にアドバイスを求めるシーンもあったようです。
石田選手の野球に対する追究心がうかがえます。

⑤変化球

石田選手といえばインコースのストレートの印象が強いですが、変化球の質も本物です。

まずはスライダー
2018年シーズンの球種配分を見ると24.29%と変化球の中では最も高くなっています。
石田選手がスライダーを習得したきっかけは広島工業高校の沖元監督(当時は部長)の言葉でした。
高校2年の春頃までの石田選手は130キロちょっとのストレートとカーブのみで勝負していましたが、ゴールデンウィークに転機が訪れます。沖元監督から「スライダーを投げてみたら」とアドバイスを受け、試投したところ監督も「なかなかの球」と認めるほど手応えのあるものでした。その後、のみ込みの早い石田選手はみるみるうちに自分のものにしていきます。
大学時代には前述のフォーム改造の影響でストレートの球速が落ちていたこともあり、スライダーを磨きます。「4年生のときはスライダーを中心に投げていましたが、これを勝負球にできるようになってからは楽になりました」。

DeNAの河原スカウトも「左打者にスライダー、右にはチェンジアップも使える」と評価しています。

2019年はスライダーが高速化。
最速140km/hを計測しています(8月17日)。


次はチェンジアップ
右打者に有効で、インコースのストレートと組み合わせて三振を奪います。2018年シーズンの空振率は25.82%と他の球種と比べても高いのがわかります。
2019年度 石田 健大【DeNA】投手成績詳細(カウント別・球種配分)
※追記:チェンジアップの空振率はリーグ1位(スラッガー選手名鑑2019より)
2019年度のチェンジアップ空振り率は昨年を更に上回る30.58%という驚異的な数字です(2019.9.1現在)。

高校時代から投げていたようですが残念ながら詳細は分からず……。
2012年4月17日慶大戦の記事に「得意のチェンジアップ」という記載があるので、高校2年~大学2年の間にものにしていったと推測されます。

プロ入り後はチェンジアップについて

「真っすぐはコースに投げればなんとかなるといった感じだったんですけど、それに加え、自分の場合は落ちるボールがないと難しい。(2016年)シーズン中、フォークを新たに覚えて投げたんですけど、あまりハマらず、結果的にチェンジアップをレベルアップさせたという感じです。(中略)しっかり腕を振るように意識したら空振りも取れるようになり、全体の組み立てもうまくいくようになりました。そういう意味では、チェンジアップは重要なボールですね」

と語っています。腕が振れるようになってキレが増したということで、前述の「腕の振り」の話とも繋がってきます。


石田選手のチェンジアップは"スプリットチェンジ"と呼ばれるタイプのもので、少し挟んで握ります。


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石田選手はその他にカーブ、フォークも投げていますが、フォークに関しては2018年シーズンに5球しか投げていないので、今後あまり見られないのかもしれません。


ここまで長々と石田選手の投球スタイルを書いてきましたが、技術的なことだけではなく石田選手の真面目さや強気さも感じ取れたのではないでしょうか。

■人柄

石田選手が「かわいい」もう一つの理由、それは人柄だと思うのです。

①負けん気の強さ

投げている表情を見れば分かるのではないかと思いますが、石田選手はかなりの負けず嫌いです。

「ですが、悔しい思いもありました。最後のカードで2戦とも三嶋さんが先発で、あの大事な大舞台で投げることが出来なかった事、まだ信頼度が低かったことがすごく悔しくてたまりませんでした。」

法政大学 安慶名舜主将 | 東京六大学野球公式ブログリーグ TOKYOROCKS!2014

これは石田選手が大学時代に書いたブログの言葉です。
負けん気の強さが伝わりますよね。それを隠そうとしないのもまた強気だなと。

DeNAの河原隆一スカウトは石田選手のメンタリティを「負けん気も強く、球団の未来を背負える」とまで高く評価しています。

特に高校時代から比較されてきた日本ハムの有原航平投手に対するライバル心はかなり強かったようで、「(有原は)高校時代からずっと騒がれている。ぎゃふんと言わせたい。同じ地元だし、競争する気持ちもある。負けたくない、自分が騒がれたいんで。」とまで言っています。

プロに入ってからもその負けん気は健在で、同期の山﨑康晃投手についても

「ヤスとは本当に仲がいいんです。でも、開幕からヤスが結果を残して、僕が投げられないでいると、やっぱり、少しは焦りましたし、素直に喜べないところも正直、ありました。」

とライバル心を隠しません。
仲の良い同期でありライバル。素敵な関係性ですよね。

後輩に負けたくない、という気持ちも強いようです。

「今永はすごい奴ですよ。キャンプの時からものすごいボールを投げていますし、度胸もいい。ヨシキのコントロールも相変わらず素晴らしいですしね。3人がそれぞれ違ったピッチングスタイルを持っていますし、チームのためにも全員で勝っていけたらと思います。それ以上に『絶対に負けたくない』って思います。やっぱり一番年上ですからね。これまで下から上を追いかけていたのに、年下から追い掛けられるのは初めての経験です。でも、絶対に負けませんよ。絶対に、です」

「絶対に」と繰り返すところに気持ちの強さを感じます。
この記事は2016年のものですが、それから3年経った今も同じで、左腕カルテットを引っ張っていきたいと石田選手は言います。

「今左ピッチャーが4人になって、一番年下(東克樹)が一番活躍している状況では僕らはダメだと思っています。一番勝って、下について来いと言えるくらいじゃないと。他の3人は何でも聞きにきてくれるし、自分も何でも聞くし、良い関係でいるなかでライバルでもあります。4人が全員先発ローテの6人に入れるかわからないので、しっかり争いながら、良い関係を持ってやっていきたいなと思っています」

実は石田選手、年下と接するのはあまり得意ではないそうです。それでも自分が引っ張っていくという責任感で後輩と良い関係を築けている。素晴らしいことだと思います。

②周りから好かれる力

「健大は兄弟の中でも口数こそ少ないのですが、昔からボーリングでもゲームでも、熱中するとどこまでも突き詰めるタイプでした。高校時代に冗談で『将来の夢は?』とインタビューのマネ事をすると、いつも『甲子園』と即答が返ってくるほど、目標を明確に持ち、その時に出来ることに全力で打ち込んでいました。プロ入りが決まった後、母校の小学校で『なんでもいいから1つだけ1番になれることを見つけてください』と話していたのを聞いて、そういうことを考えながら、ずっとやってきたんだな。立派だなって、弟ではありますが人間として尊敬しています」

これは石田選手の姉、次女の真里さんの言葉です。
石田選手の真面目で真摯な人柄がわかるのはもちろん、いかに家族に愛されているかが伝わりますよね。

ベイスターズの選手の言葉からも石田選手が周囲から好かれていることがよく分かります。

「大学の寮で同部屋だったが、真面目だし練習もしっかりやる。大丈夫だと思います」
(三上朋也投手 中畑監督「今のままだと…」 ドラ2石田に厳しいゲキ― スポニチ Sponichi Annex 野球)

「すごい良い子なんですよ。大学から変わらなくて、本当に。すごい気も遣える子で。」(三嶋一輝投手 ラブベイ第9回2018.12.22O.A.)

「石田ほど周りが見えている選手はいない」
「石田の立ち居振る舞い、周囲を引っ張る姿をみんな見ている。石田を勝たせたい気持ちがみんなにあったと思う」
(筒香嘉智選手 FOR REAL in progress 2017)

「石田さんは後ろ指を指されるような人間ではない。『あの人、ああ見えても、実はこういう人だよね』みたいな話は聞いたことないです」
(今永昇太投手 BAY☆スタ第11号2018年12月21日号)

周りから好かれるのは石田選手の真面目さ、周囲への気遣いゆえではないでしょうか。

ご家族からもチームメイトからも愛されている選手を、私たちファンが好きにならないはずがありません。
石田選手の人柄の良さはもっと知られるべきだと思います。

③感謝

GRATITUDE

石田選手のファンの方はピンと来るかと思いますが、これは「感謝」という意味の個人スローガンで「ファン、家族、環境、すべてのものに感謝。」という思いが込められています。

石田選手は常に感謝を忘れない人です。

大学時代のブログでも、

「まず、いつも法政大学野球部を応援して下さっている方々、本当に感謝しています。いつも力をもらっています!」

と冒頭で感謝を伝えています。学生時代からこれが出来る人は、世の中にどれほどいるでしょうか。

好きな言葉も、もちろん「感謝」
「親に感謝しているのはもちろんですし、これから野球を続けさせてもらえるということにも感謝しています。」

その言葉どおり、プロ入り後の初任給は恩返しに使っています。

「小学校、中学校、高校、大学にマシンやボール、バットなどの野球用具を寄贈して、家族にも欲しいものを聞いた記憶があります。ウチは5人兄弟なので、一番上の兄に聞いてもらったかな。お世話になった人たちへ、少しでも恩返しができればと思っていたので。」
DeNA・石田健大投手「結果を残せば報われる世界」/初任給 - 野球:週刊ベースボールONLINE

自分のお金ですから、高級車やブランド物の時計を買っても良いと思うのです。
でも石田選手はそうしなかったんですよね。感謝の気持ちがあっても、ここまではなかなか出来ないのではないでしょうか。

■おわりに

ここまで石田選手はどうして「かわいい」のかをずっと考えてきましたが、答えは最初から出ていたのかも知れません。

それは、石田選手が石田選手だから。

結局これに尽きるのだと思います。

私がここまで書いたことが無駄になるような結論に見えるかも知れませんが、それは違います。
この文章を書き始めてから、石田選手のことだけをひたすら調べる日々が続きました。
石田選手がこれまでどんな努力をしてきたか、どういう選手で、どんな人柄なのか。知っていくうちに嫌なところのひとつでも見つかるのではないかと性格の悪い私は考えていました。
ところが、これが全く無かったんです。
むしろ「かわいい」を超えて、尊敬する気持ちが大きくなったほど。

私の稚拙な文章でどこまで伝わるか自信はありませんが、石田選手の「かわいさ」を少しでも多くの方に知って頂けたら嬉しいです。


最後に。今回不自然なほど容姿等に全く触れなかったので、不思議に思っている方もいらっしゃるかも知れません。

それにはちゃんと理由があります。後編で「石田選手のどこがかわいいか」についてひたすら語っているからです。
後日アップする予定ですので、そちらも合わせて読んで頂けますと幸いです。

こんなに長い文章になる予定では無かったので、自分でも正直驚いています。申し訳ありません。

最後までお付き合い頂き本当にありがとうございました。

石田健大選手の2019年シーズンのご活躍を心からお祈りしています。


《引用元及び参考資料》
「ベイスターズにはヤツがいる2016」vol.2石田健大 | ベイスターズ | カナロコ by 神奈川新聞
高校野球ドットコム
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